ZWIFTについて私が知っている二、三の事柄:2020
2015年12月に当時のZWIFTについての記事を書きました。
あの頃、コースはWATOPIAしかなく、ログイン人数も3桁程度で、コース上には自分以外、青く透き通るゴーストサイクリストしかいないことも珍しくありませんでした。今年の初め頃にはログイン人数は常時4桁、コロナ禍以降は2万人を超えていることも珍しくなく、まわりでも新たに始める人が増えたので、いま時点でZWIFTを始めるための情報をまとめてみます。
・トレーナー(ローラー)
ZWIFTではローラーでなく、トレーナーと呼ぶことが多いのでこの記事でもトレーナーと呼ぶことにしますが、ZWIFTで使うトレーナーとセンサーの組み合わせは大雑把にわけると3種類になります。
①クラシックトレーナー+速度センサー
昔ながらの”スマートでない”トレーナーと速度センサーの組み合わせ。
この場合、速度センサーで読み取った速度とトレーナー固有の負荷データ(パワーカーブ)で仮想パワー値を計算します。例としてミノウラのFG540の負荷データをリンクしますが、タイヤの空気圧の違いなどで必ずしもデータ通りとならないため、この組み合わせのパワーをZWIFTでは「zPOWER」として、実測のパワー値とは区別して扱います。走行画面のw/kg表示の横にカミナリマークが付いていないプレイヤーがzPOWERのプレイヤーです。
なお、各社の主要なクラシックトレーナーはZWIFTで負荷データを持っています。アプリ起動時に速度センサーを選択し、タイヤサイズを設定したあとでクラシックトレーナーの選択画面が表示されます。下に主要各社のクラシックトレーナーの選択画面をキャプチャした画像を貼り付けておきます(クリックで拡大されます)
/ ELITE
/ TACX
/ MINOURA
/ CycleOPS
/ GIANT & GROWTAC
②クラシックトレーナー+パワーメーター
”スマートでない”トレーナーとパワーメーターの組み合わせです。
この組み合わせの場合はパワーメーターからのデータを利用するため、実測のパワー値となりますが、コース上では激坂なのに出力を上げるために重いギアをガンガン回さなければならないなど、見ている分には笑えるけど、やってる分には必死な状況がちょくちょく発生します。
トレーナーの種類にもよりますが、①〜③のなかではこの組み合わせが一番ツラい組み合わせなんじゃないでしょうか。
③スマートトレーナー
なにも申し上げることはございません。
実走との兼ね合いはあるものの、実測パワー値を使いたいけど、パワーメーターを持ってない人はパワーメーターからそろえるのではなく、スマートトレーナーを先に…というのもアリではないかとおもいます(そのうちパワーメーターも買うでしょうし)。
ZWIFTでなにがしたいか、どう楽しみたいかで満足度は変わると思いますが、エクササイズやサイクリングレベルであれば、①の組み合わせ。シリアスなトレーニングがしたいのであれば、②の組み合わせ。ZWIFT内のレースでの勝ち負けを求めるのであれば、③の組み合わせかな、と思います。もちろん予算が許せば、いきなりスマートトレーナーもアリだと思います。はまってしまえば、そのうちスマートトレーナーにたどり着くとは思いますが。
なお、僕は②の組み合わせ…STAGES POWER+ELITE QUBO POWER FLUID…です。トレーニングをする分には充分ですが、フルード式のトレーナーだということもあり、ZWIFT上では平地を走っていてもずっと2,3%の登りを走っているような苦しさが続きます…
・アプリの動作環境
現状、アプリが動作するのはwindows pc / mac / ipad / android機 / apple TVです。それぞれの推奨環境などの情報はこちら。僕はwindows pcを使っているので、ここではwindows pcについて説明します。
対応しているwindowsのバージョンは7以降。ただし64bit版のみの対応です。推奨でcore i5。最低でもcore 2 Duo以上となっていますが、内蔵グラフィックがHD4000以降ならceleronでも動作はしますので、2014年以降発売のpcなら動作する可能性が高いと思います。ただし、画面解像度の調整は必要。また極度の混雑時…同時スタートが500名を超えるとか…は紙芝居状態になる覚悟は必要です。
ちなみに僕はceleron N2930/内蔵メモリ4GBのPCをつかっています。グラフィック設定は低にしているので、極度の混雑時を除けば問題なくプレイできます。
ZWIFT自体、グラフィックはお世辞にも今の基準では高画質とは言えないゲームですし、ハァハァもがいているときに「美しいテクスチャーだ」なんて思っていられないので、好みにもよりますが、解像度は妥協できるところではないかと思います。
なお、性能の低いPCを使う上での不安要素として、昨年途中のバージョンアップでHD4000以前の内蔵グラフィックでは動作できなくなったことは書き添えておきます。
・接続方法
センサー、トレーナー側とアプリ動作側がそれぞれどちらに対応しているかという問題はありますが、ANT+、Bluetoothどちらでも接続できる環境ならANT+のほうがトラブルは少ない印象です。
ANT+を選ぶならアプリ動作側にドングルが必要になることが大半だと思いますが、いまならAMAZONあたりで「ANT+ ドングル」で検索して適当なものを買えばいいんじゃないでしょうか。またANT+の電波強度はあまり強くないので、USBの延長ケーブル(できれば電磁波シールド加工されているもの)を用意しておくといいでしょう。
・僕の環境
最後に僕の環境について…
celeron N2930搭載のwindows pc(ZOTAC ZBOX CI320)に21.5インチのディスプレイ+8インチのサブディスプレイ。PCとの接続はANT+です。最近、discord用にwebcamを追加しましたが、まだ使ってことはありません。サドルに跨った状態からマウスは使いにくいのでタッチパッドを使っています。
ここには写っていませんが、プレイ中にはBluetoothのヘッドフォンで音楽を聴いていることが多いです。また、ディスプレイ裏が補給食置き場なので長時間のプレイでも安心です。
なお、冷房設備はありません。