冬亭夢裏の閑居宮

世界征服の道、いまだ半ば

スプロケットで言い訳を考えた


 2日の朝練。6キロの周回コースを5周だったのだが、4周目に入ったところであえて千切れた。「あえて」と書いたのには理由があって、脚と心拍的にはあと1周くらいならついていけそうだったのだが、3周目の途中から集中力が低下し、前走者との間隔を保つのに苦労しはじめたため、列車の中にいることに危なっかしさを感じていたのだ。
 集中力の低下の理由の一つは前夜の寝不足。前日から便秘気味だったせいか、夜中に3度もトイレに起きるという頻尿が原因だが、こればっかりは体調(と加齢)なのである程度しかたないと考えておきたい。
 もうひとつ、常用している12-25t(11s)ではなく、11-28t(11s)のスプロケットで走ったことも理由の一つではないかと考えている。それぞれの歯数構成は下記の通り

12-25t 12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25
11-28t 11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28

 そう、11-28tには16tと18tがないのだ。



 以前(10年ほど前)は90rpm前後を常用していたが、加齢とともにこのケイデンスで回し続けるのが辛くなり、ここ3,4年の試行錯誤の結果として脚、心肺とも長時間耐えられ、またパワーとのバランスも取れるところで落ち着いたのが80~85rpmだったのだが、このケイデンスで平坦35km/h前後のペースで走る場合、最適な歯数は16tなのだが、今日はその16tがなかったのだ。15tと17tを使うと35km/hで前者が80rpm、後者が91rpmとギア変えたときのケイデンス差が大きく、16tを含むスプロケットを使った場合との疲労の違いは大きいと感じるし、集団の中での速度と位置の維持にもより気を使わなければならないとも実感している(ギアチェンジによる負荷変動が大きいためだ)。

イメージ 1
(タイヤ周長2096mm(700x23c)、フロント52t。上段は83rpmで回した際の速度、下段は35km/hで走るためのケイデンス

 スプロケットの歯数構成にはこだわりがあって、かつての9s時代には4種類のスプロケット(12-21t/12-23t/13-25t/12-27t)をコースと走行目的によって使い分けていて、10s時代でも3種類(12-23t/13-25t/12-27t)を使っていた。10sを使っていた頃はギアの枚数はこれで充分と思っていたのだが、いざ11sの時代が来て12-25tに16t/18tが含まれているのを聞くと、11sなぞいらんわ、と言っていたことは気持ちよく忘れて11sへ移行し、12-25tを常用するようになり、練習、試合はすべてこのスプロケットで参加している。11-28tは山岳を含むロングライド用として持っているのだが、実のところほとんど使ったことはなく(フロント50-34t/リア12-27tのサイクリング用ロードがあるので)、12-25tをつけたホイールが使えないときの予備となっているような状況で、今日みたいに真面目な練習に使ったのは初めてだったかもしれない。

 話をもどそう。
 16t/18tがないことによる違いを見るために、今日のコースと同じコースを12-25tで走ったデータでタイムの近いデータを探した。
イメージ 2
(2019/2/2 11-28t TNI7005mk2)

イメージ 3
(2018/5/12 12-25t ANCHOR RS9)

 上段が今日のデータでタイムは10:33/206W。下段が昨年5月のデータで10:32/195W。気温や走行メンバーなど外部環境(フレームも違うな)違いに加えて、信号停止の時間に10秒程度の違いがあるため全体としては参考程度にしかならないのだが、スプロケットの歯数構成の違いによるケイデンスのブレの差は一目瞭然だろう。そしてそのブレが疲労となって蓄積されていく。実際、90rpmを超えると心拍の圧迫を感じたし、80rpmを下回ると脚への負担を大きく感じていた。



 ここまでだらだらと今日の練習で千切れたのはスプロケットの選択「も」悪かったという言い訳を書いてきたが、闇雲に回して何とかなっていた時代が終わったんで、これくらい考えて走ってんだぜ、って表明でもある。