冬亭夢裏の閑居宮

世界征服の道、いまだ半ば

roval rapide clx40 Carbon Clincher

12年ぶりに更新した決戦用ホイール「roval rapide clx40(Carbon clincher)」だけど、いろんな人にどう?と聞かれるのでちょっとまとめてみました。いわゆるインプレッションってやつですが、辞書を引くと「印象」という意味だそうなので、気楽に書きます。比較対象はcamapagnoloのproton(2002)と、eurus(2003)。前者はneutronの廉価版でロープロファイルリム。後者は今のeurusと違い、前後30mmリム、ステンレススポークで当時はcampagnoloのアルミリムではトップモデルでした。

roval rapide clx40(以下CLX40)はカーボンチューブラーとカーボンクリンチャーの2本立てですが、今回購入したのはカーボンクリンチャー。細かいスペックはhpを見てもらうとして特筆すべきは以下の2点

・ワイドリム
・軽量(1375g/チューブラー比+150g)

使用したのは下記の3回。

・平坦周回:約50キロ(52/38-12/23:カーボンフレーム)
・しまなみサイクリング:約130キロ(52/38-12/23:カーボンフレーム)
児島半島朝練:約80キロ(52/36-12/23:アルミフレーム)

タイヤは前2回がspecialized turbo旧モデルの23c、最後がvittoria open corsa cx。なお、3回ともクイックはDT SWISSのRWSを使用しています。

[平坦]
踏み出しの軽さは感じるし、インターバルがかかった時の踏みなおしの反応も悪くありませんが、ほかのホイールと一番違うのは集団の中で足を休めることができる割合がぐんと大きいことです。

[登り]
緩斜面でのスピードの維持が楽。誤解を恐れずに言うならばホイールが押してくれるような感覚がある。急斜面はインナーローなのでよく変わりませぬ。

[下り]
スピードの伸び自体はセラミックベアリングで期待してしまいそうだけど、それほどでもない。eurusのほうが伸びます。

[ブレーキ]
晴天時限定ですが、よく効きます。付属のswisstop black princeであれば、ブレーキタッチが若干甘くなるくらいでアルミリムに比べて不安を感じることはありません(僕のclxはマイナーチェンジ後のもの)

[剛性感]
極端な縦の硬さも、逆に横の弱さも感じません。いわば中庸の剛性感ですが、スポーク数の多さ(F:18/R:24)が効いているのか、反応は非常にいいです。

[ハンドリング」
若干アンダーかな?って言う程度で、ライントレース性は悪くありません。横の剛性も充分なのでしょう。

[乗りごこち]
40mmリムから想像するような突き上げはありません。快適です。

[見た目]
地味ですが、これを履いていると3万円のフレームが30万円位に見えるような気がします(笑)。

[まとめ]
なにかエキセントリックなものを期待していなければ、誰からも不満の出ない万能ホイールだと思います。実際、しまなみサイクリングで使いましたが、とても楽でした。見た目やスペックで惑わされてしまうけれど、リム以外は特殊なパーツは使ってないわけで、いわば非常によくできた手組ホイールと言ってもいいかもしれないですね(実際handbuildだし)。
カーボンクリンチャーというと、扱いが難しい印象があったけれど、ブレーキかけっぱなしで下らない限り(そんなシチュエーションはヒルクライム後の集団下山くらいだ)は普通のホイールと同様に使っても大丈夫のようなので、誰にでもお勧めできます。


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